こんにちは、トラベルライターのShogoです。今回は、箱根の大自然に佇む美術館を巡る、1泊2日のモデルコースをご紹介します。雄大な自然に囲まれながら、世界的に評価の高い美術品の数々を鑑賞できる贅沢な旅。日頃の疲れを癒やしつつ、感性を磨ける特別な時間になること間違いなしですよ。
箱根の美術館の魅力とは?
箱根は、東京から約1時間30分でアクセスできる、人気の観光地です。温泉やグルメ、自然の魅力はもちろんですが、実は充実した美術館が点在していることでも知られています。
箱根の美術館の最大の特徴は、豊かな自然環境と一体となった立地にあります。四季折々の風景を楽しみながら芸術作品に触れられるのは、都会の美術館にはない魅力。アートと自然が織りなすハーモニーは、訪れる者の感性を刺激してくれます。
コレクションの内容も実に多彩。現代アートから古美術まで、幅広いジャンルの美術品を鑑賞できるのも箱根ならではの魅力と言えるでしょう。
箱根美術館巡り1泊2日モデルコースの概要
箱根へは、東京や横浜から小田急ロマンスカーで約1時間30分。もしくは、東名高速道路と小田原厚木道路経由で車でも約1時間30分の好アクセスです。
このモデルコースでは、箱根の代表的な美術館を、ロマンスカーと箱根登山バスを乗り継いで巡ります。1日目は午後から鑑賞をスタートし、2日目の夕方まで滞在する、ゆったりとしたプランです。
1日目:ポーラ美術館、箱根彫刻の森美術館を鑑賞
小田原駅からロマンスカーに乗り、強羅駅で箱根登山バスに乗り換えます。まず向かうのは、ポーラ美術館。印象派を中心とした絵画や、ガラス工芸品など、1万点を超える美術品を収蔵する美術館です。 項目 情報 住所 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 アクセス 箱根登山バス「ポーラ美術館」下車すぐ 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館日 第3火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 入館料 一般1,800円、大学生1,300円、小中高生700円
ポーラ美術館を堪能した後は、再び箱根登山バスに乗って移動。次に訪れるのは、森の中に佇む野外美術館、箱根彫刻の森美術館です。 項目 情報 住所 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121 アクセス 箱根登山バス「彫刻の森」下車すぐ 開園時間 9:00~17:00(入園は16:30まで) 休園日 無休(臨時休園あり) 入園料 一般1,600円、大学生1,400円、小中高生800円
広大な敷地に、近代彫刻から現代アートまで、多彩な野外作品が点在する姿は圧巻。自然と一体となったダイナミックな作品の数々は、屋内の美術館では味わえない感動を届けてくれます。
鑑賞の途中で、美術館に併設された足湯に浸かって一休みするのもおすすめ。四季折々に移ろう森の風景を眺めながら、ゆったりとした時間が過ごせますよ。
鑑賞を終えたら、宿泊先の温泉宿へ。チェックイン後は、箱根の名湯を堪能しながらアートな1日を振り返ってみてはいかがでしょうか。
2日目:岡田美術館、久野恩賜公園 箱根富士美術館を鑑賞
2日目も、引き続き箱根登山バスを利用して移動します。最初に向かうのは、仏教美術の宝庫として知られる岡田美術館。 項目 情報 住所 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1 アクセス 箱根登山バス「岡田美術館前」下車すぐ 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館日 木曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 入館料 一般2,800円、大学生2,000円、小中高生1,000円
国宝や重要文化財に指定された仏教彫刻の数々は、千年以上の時を超えて今に伝えられた、日本美術の至宝。荘厳な佇まいの作品群に、思わず息をのむ感動を味わえるはずです。
最後に立ち寄るのは、久野恩賜公園 箱根富士美術館。箱根登山バス「美術館前」から徒歩5分ほどの場所にあります。 項目 情報 住所 神奈川県足柄下郡箱根町箱根139-1 アクセス 箱根登山バス「美術館前」下車徒歩5分 開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 休館日 木曜日(祝日の場合は開館)、年末年始 入館料 一般1,800円、大学生1,200円、小中高生700円
その名の通り、館内には富士山や箱根にまつわる美術品が多数展示されています。歌川広重や葛飾北斎など、浮世絵師が描いた風景画は、江戸時代の箱根の姿を今に伝える貴重な資料。タイムスリップしたかのような錯覚を覚えるはずです。
美術鑑賞のあとは、美術館に隣接する庭園の散策がおすすめ。箱根外輪山を背景に、四季折々の植物が美しく彩りを添えています。芸術と自然、両方の魅力を堪能できる贅沢なひとときですよ。
鑑賞を終えたら、小田原方面へ移動。小田原駅から新幹線やロマンスカーで東京方面へ帰路につきます。
箱根美術館巡りの服装と注意点
箱根の気候は、東京や横浜に比べてやや冷涼。特に彫刻の森美術館など、標高の高い場所は肌寒く感じることも。上着など羽織るものを持参しておくと安心です。
美術館の中は、空調が効いていることが多いため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめ。ヒールではなく歩きやすい靴で、長時間の鑑賞も快適に楽しめますよ。
野外美術館では、広い敷地を歩き回ることになるため、日差しよけの帽子もあるとよいでしょう。
最後に、美術館内は飲食禁止が原則。休憩が取れるよう、こまめな水分補給を心がけましょう。
箱根で感性を磨く特別な体験を
豊かな自然に恵まれた、癒やしの観光地箱根。その中でも、質の高い美術館巡りは、他にはない贅沢な体験になるはず。
ロマンスカーと箱根登山バスを乗り継げば、効率的にアクセス可能。週末利用でも、十分に周れるボリュームです。
自然に抱かれながら出合う、珠玉のアート体験。ぜひ箱根で、感性を磨く特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。