こんにちは、トラベルライターのShogoです。今回は、中央ヨーロッパ屈指の美しい都市プラハを満喫する観光モデルコースをご紹介します。
中世の面影を色濃く残す旧市街は、世界遺産にも登録された美しい街並み。カレル橋やプラハ城など見どころも満載で、東欧の雰囲気を思う存分堪能できる街です。
定番の観光スポットから、プラハならではの体験まで盛り込んだ充実のプランをご提案。グルメやお土産情報なども交えつつ、魅力あふれるプラハの旅をお楽しみください。
プラハの概要と見どころ
プラハはチェコの首都で、中欧を代表する歴史都市。ヴルタヴァ川の両岸に広がる旧市街は、中世から近世にかけての建築物が数多く残る美しい街並みが特徴です。
なかでも、ヴルタヴァ川に架かる「カレル橋」は、プラハのシンボル的存在。付近には天文時計塔や旧市庁舎など見どころが点在し、散策にはうってつけのエリアと言えるでしょう。
丘の上に聳える「プラハ城」は、世界最大規模の城塞都市。聖ヴィート大聖堂をはじめ、歴代ボヘミア王の居城が残る由緒ある場所です。黄金の小路など、城下町の探索も楽しみの一つ。
旧市街の西側に位置する「ユダヤ人区」は、かつてユダヤ人が隔離された地区。ピンカス・シナゴーグなどの歴史的建造物が点在し、民族の歴史に思いを馳せるスポットです。
プラハと言えば、ビールも外せません。ピルスナーウルケルの発祥の地として知られ、軽やかな口当たりのチェコビールは旅の楽しみの一つ。グラーシュなどのチェコ料理とともに、ぜひ味わってみてくださいね。
プラハへのアクセスは、成田空港からチェコ航空の直行便で約12時間。ヨーロッパ旅行の拠点としても人気の都市です。
プラハの観光モデルコース
1日目:プラハ到着 旧市街広場と天文時計
プラハのヴァーツラフ・ハヴェル国際空港に到着したら、市内中心部へ移動。空港からは、公共バスとメトロを乗り継いで約1時間ほどで到着します。
交通手段 | ヴァーツラフ・ハヴェル国際空港→プラハ市内 |
---|---|
バス | 119番バス |
地下鉄 | A線(グリーン) |
料金 | 32CZK(約160円) |
所要時間 | 約1時間 |
ホテルにチェックインしたら、まずは旧市街の中心「旧市街広場」を目指しましょう。広場の東側には、プラハの人気スポット「天文時計」があります。
スポット名 | プラハ天文時計 |
---|---|
見どころ | 毎正時に動く天文時計の人形、天文時計塔からの景色 |
アクセス | 旧市街広場 |
入場料 | 250CZK(約1,250円)※塔の展望台 |
所要時間 | 30分程度 |
15世紀に設置された天文時計は、現存する世界最古のもの。毎正時になると、窓が開いて12使徒の人形が現れる仕掛けは必見ですよ。
天文時計のすぐ隣には、「旧市庁舎」も。ゴシック様式の外観が美しい建物で、展望塔からはプラハの街を一望できます。
散策の合間にはカフェでひと休み。旧市街広場に面した「カフェ・オリエンタル」は、モダニズム建築の美しい老舗カフェです。
グルメ名 | カフェ・オリエンタル |
---|---|
おすすめ | ホットチョコレート、ケーキセット |
平均予算 | 200CZK(約1,000円)程度 |
午後は、プラハきっての観光名所「カレル橋」へ。ヴルタヴァ川に架かる歴史ある石橋で、30体ものバロック彫刻が並ぶ姿は圧巻です。
スポット名 | カレル橋 |
---|---|
見どころ | 両脇に並ぶバロック彫刻、ヴルタヴァ川の景色 |
アクセス | 旧市街広場から徒歩約10分 |
所要時間 | 1時間程度 |
橋の上には、観光客向けの土産物屋やストリートミュージシャンも多数。プラハの象徴的な風景を、ゆっくりと味わってみてくださいね。
夜は、プラハ名物の「ビール」を堪能するのがおすすめ。旧市街広場近くの「ウ・メデヴィドゥ」は、プラハ最古のビアホールの一つです。
グルメ名 | ウ・メデヴィドゥ |
---|---|
おすすめ | プラハの伝統料理とビールのセット |
平均予算 | 300CZK(約1,500円)程度 |
ビールは、ピルスナーウルケルやブドバーなどの銘柄が人気。グラーシュなどのチェコ料理とともに、旅の夜を楽しんでみては。
2日目:プラハ城と黄金の小路、カレル橋のクルーズ
2日目は、プラハ屈指の見どころ「プラハ城」を探訪。旧市街から徒歩約30分、トラムに乗れば約10分で到着します。
スポット名 | プラハ城 |
---|---|
見どころ | 聖ヴィート大聖堂、ロマネスク様式の建築群 |
アクセス | トラム22番・23番「Pražský hrad」下車すぐ |
入場料 | 350CZK(約1,750円)※回廊含む |
所要時間 | 2〜3時間 |
広大な敷地内には、ゴシック様式の「聖ヴィート大聖堂」や歴代ボヘミア王の宮殿など、見どころが満載。城内のカフェテラスからは、プラハの街並みを一望できますよ。
城下には、中世の面影を残す「黄金の小路」が。雰囲気たっぷりの小道の散策もおすすめです。
スポット名 | 黄金の小路 |
---|---|
見どころ | カラフルな旧家が立ち並ぶ小道、ボヘミアングラス店など |
アクセス | プラハ城の北側 |
所要時間 | 1時間程度 |
プラハ城の見学を終えたら、「ロレッタ」へ。バロック様式の荘厳な教会施設で、鐘楼のカリヨンも有名です。
スポット名 | ロレッタ |
---|---|
見どころ | 宝物庫、27個の鐘が奏でるカリヨン |
アクセス | プラハ城の西側 |
入場料 | 150CZK(約750円) |
所要時間 | 1時間程度 |
昼食は、プラハ城近くのレストラン「ロバーツ・コーヒー」がおすすめ。チェコの家庭料理が味わえる人気店です。
午後は、カレル橋からボートに乗って「ヴルタヴァ川クルーズ」を楽しむのはいかが。橋の上からは味わえない景色を、水上から眺められますよ。
アクティビティ名 | ヴルタヴァ川クルーズ |
---|---|
集合場所 | カレル橋のたもと |
料金 | 340CZK(約1,700円)〜 |
所要時間 | 1時間程度 |
夕暮れ時のクルーズなら、美しい夕日に照らされたプラハ城の景色も。船内ではドリンクのサービスもあるので、ロマンチックなひとときを過ごせそうです。
3日目:ユダヤ人区と旧新シナゴーグ、お土産探し
最終日は、プラハ旧市街の西側に位置する「ユダヤ人区」を散策。かつてユダヤ人が隔離された地区で、歴史的建造物が多く残っています。
スポット名 | ピンカス・シナゴーグ |
---|---|
見どころ | ホロコーストの犠牲者の名前が刻まれた壁 |
アクセス | ユダヤ博物館の一部 |
入場料 | ユダヤ博物館共通チケット480CZK(約2,400円) |
所要時間 | 1時間程度 |
ピンカス・シナゴーグでは、ナチスの迫害で亡くなったチェコのユダヤ人の名前が壁一面に記されています。歴史の重みを感じずにはいられない場所です。
ユダヤ人区のシンボル的存在が「旧新シナゴーグ」。13世紀に建てられたヨーロッパ最古のシナゴーグで、ゴシック様式の美しい建物です。
スポット名 | 旧新シナゴーグ |
---|---|
見どころ | ゴシック様式の荘厳な内装、ゴーレムにまつわる伝説 |
アクセス | ユダヤ博物館の一部 |
入場料 | ユダヤ博物館共通チケット480CZK(約2,400円) |
所要時間 | 30分程度 |
ユダヤ人区の散策を終えたら、お土産探しにも足を伸ばしてみては。旧市街広場近くの「ハヴェルスカー市場」は、民芸品などのお土産選びにぴったりです。
スポット名 | ハヴェルスカー市場 |
---|---|
おすすめお土産 | マトリョーシカ、ボヘミアングラス、puppet人形など |
アクセス | 旧市街広場から徒歩約5分 |
営業時間 | 9:00〜18:00 |
マネキン・ピスの人形「puppet」や、ガーネット・ビーズのアクセサリーなども人気。値段交渉を楽しみながら、お気に入りのお土産を見つけてみてくださいね。
お土産選びの後は、カフェでゆったりと。「カフェ・ローヴァル」は、美しいアールヌーヴォー様式の内装が自慢のカフェです。
グルメ名 | カフェ・ローヴァル |
---|---|
おすすめ | モカ・ケーキセット、プラハの伝統菓子 |
平均予算 | 250CZK(約1,250円)程度 |
チェコ風の濃厚なホットチョコレートとケーキで、プラハ観光の余韻に浸るのもおすすめですよ。
プラハの見どころを堪能したら、いよいよ帰国の途へ。空港までは、旧市街から地下鉄とバスを乗り継いで約1時間ほど。長旅の疲れを癒やすべく、空港での買い物を楽しむのもいいかもしれませんね。
プラハ旅行の服装と注意点
プラハは、夏は比較的過ごしやすい気候ですが、冬は零下になることも。12月から2月にかけては、防寒対策が必須です。
旧市街は石畳の路地が多いため、歩きやすい靴がおすすめ。教会やシナゴーグを訪れる際は、ノースリーブやショートパンツは避けるのがマナーですよ。
観光地周辺では、スリなどの被害も報告されています。貴重品の管理には十分気をつけましょう。
まとめ
中世の雰囲気が色濃く残るプラハの旅はいかがでしたか。歴史的建造物の美しい佇まいと、東欧ならではの異
国情緒あふれる街並み。プラハの魅力は、古きよきヨーロッパの面影を感じられるところにありそうです。
旧市街広場から望むカレル橋の風景、ヴルタヴァ川越しに見上げるプラハ城の荘厳な姿。どこを切り取っても絵になる街で、写真を撮るのが楽しくなること間違いなしですよ。
ユダヤ人区やロレッタなど、プラハならではの歴史スポットも見逃せません。東欧の激動の歴史に思いを馳せながら、街歩きを楽しんでみるのもおすすめです。
プラハと言えば、グルメも外せないポイント。チェコビールは、日本でも人気の高いピルスナーウルケルの本場。香ばしいロースト料理などのチェコ料理とともに、ぜひ味わってみてくださいね。
カフェ文化も根付くプラハでは、おしゃれなカフェでのひとやすみも旅の楽しみの一つ。芸術家に愛されてきた街で、ゆったりとした時間を過ごすのはいかがでしょうか。
ショッピングにも事欠かないプラハ。ガーネットのアクセサリーやボヘミアングラスなど、東欧ならではのお土産選びも忘れずに。
陽気な現地の人たちとの交流も、旅の思い出になるはず。観光地化が進む一方で、どこか懐かしさも感じるプラハの街で、特別な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。中欧の美しい古都が、きっとあなたを魅了してくれるはずですよ。