韓国の中でも地理的に最も日本に近い都市、釜山。日本各地から直行便も就航しており、気軽に行ける海外旅行先として人気があります。韓国の首都ソウルの次の旅行先として選ぶ人も多いようです。そこで今回は、釜山の絶景と絶品グルメを大満喫する2泊3日モデルコースをご紹介します。ソウルとはまた違った魅力をたっぷりお伝えします。
別記事で3泊4日のモデルコースも紹介していますので、長めの旅行を考えている方はチェックしてみて下さいね。
自然とグルメを満喫する!釜山観光2泊3日モデルコースの魅力
日本から釜山へのアクセスは、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌、沖縄から直行便が就航しています。週末を利用した海外旅行先としておすすめ。所要時間は東京から約2時間半、大阪から約1時間半です。
釜山はソウルに次ぐ大都市でありながら、美しい海や緑豊かな山などの自然がたくさんあります。釜山観光2泊3日を楽しむポイントは、まさにこの自然を満喫することです。目の前に広がる雄大な自然を背景に、韓国特有の高層ビルやエネルギッシュな街の雰囲気を楽しむことができます。
絶景を楽しむだけでなく、この自然の恵みがもたらすおいしいグルメは釜山だからこそ食べられるもの。釜山の絶品グルメを求めて、韓国各地や海外から多くの観光客が訪れます。ソウルや他の都市にはない、釜山ならではの魅力が待っています。
釜山観光2泊3日モデルコースなら地下鉄やタクシーが便利
釜山は人口約330万人の大都市なので、公共交通機関がとても便利です。市内を効率よく周るなら、あちこちまで網羅されている地下鉄が早くて安いのでおすすめです。
ただし、市内から少し離れた観光スポットへ行くには、地下鉄や徒歩ではやや不便。釜山は山の傾斜があるところもあるので、場合によってはタクシーも併用するのがベターです。タクシーの配車アプリなら、事前に行先を入力して呼び出すことができます。目安の料金もあわせて表示されるので、使い慣れない人でも安心です。
釜山観光2泊3日モデルコースで使いたいお得なビジット釜山パス
釜山観光でぜひ使いたいのが、VISIT BUSAN PASS(ビジット釜山パス)!釜山市が2023年2月から発売を開始した外国人専用のフリーパスです。対象は個人旅行で、24時間(49,000ウォン)と48時間(69,000ウォン)の2種類があります。
指定の時間内なら、釜山にある30ヵ所以上の観光施設を無料で利用できるというお得なパス。BUSAN X the SKYやロッテワールドアドベンチャー釜山など、観光客に人気のスポットが含まれています。さらに、70ヵ所以上の飲食店と提携しており、パスを提示すれば割引特典が受けられます。地下鉄やバスなどの公共交通機関で使える交通カード機能も付いているので、チャージすればますます便利に!
ビジット釜山パスは、金海空港や釜山駅などの観光案内所やホテルで購入できます。VISIT BUSAN PASSの公式ホームページやオンライン旅行会社で事前に購入することも可能です。ぜひ出発前にチェックしてみましょう。
以下のような観光地や体験、サービスがビジット釜山パスで楽しめます。
- 観光地・名所 • 釜山タワー • 釜山海洋博物館 • ユンドンゲの家 • ガムチョン文化村 • オリュクド:島々の遊覧船ツアー
- 移動・交通
• 釜山シティツアーバス:いくつかのルートがあり、主要観光地を巡る。
• Taejongdae Yacht Tour
• 一部の地下鉄ラインやバス路線 - 文化・エンターテインメント
• 釜山モダンヒストリーミュージアム
• 釜山映画の殿堂
• 一部の演劇やショー - アクティビティ & 体験
• 伝統的な韓服体験
• 釜山の伝統的な茶文化体験
• 一部のアクティビティセンターでの体験学習 - ショッピング & レストラン
• 特定のレストランやカフェでの割引
• 一部のショッピングモールや店舗での特典や割引
釜山観光2泊3日モデルコースで必ず訪れたい絶景スポット
実は釜山には、絶対写真に収めたい絶景の数々が存在します。観光やショッピングの合間に、ぜひ立ち寄りたい場所です。
海雲台(ヘウンデ)、広安里(クァンアンリ)
韓国各地から毎年多くの人が訪れる、釜山を代表する2つの海水浴場です。
海雲台海水浴場には、夏になるとロングビーチの白い砂浜に無数のパラソルが登場します。実は「世界一パラソルの多い海水浴場」としてギネスブックにも登録されています。
夕暮れ時に訪れたいのが、広安里海水浴場。ビーチの正面には、海の上にかかる広安大橋が見えます。夜になると美しくライトアップされてとても幻想的な雰囲気が漂います。
海で泳がなくても、砂浜に座って食べたり飲んだりしながら休暇を楽しむ人の姿がたくさん見受けられます。海沿いにはカフェやレストランが並んでいます。美しい海が見渡せるオープンテラスやカウンター席が人気です。
太宗台(テジョンデ)
自然が生み出した断崖絶壁がとても迫力のある太宗台。展望台からは、晴れた日には海の向こうに対馬が見える絶景スポットです。絶壁には真っ白の灯台がそびえ立ち、まるでドラマのワンシーンのよう。じっとその場所から海の上をゆっくりと進む船を見守っています。園内をゆっくり散策しながら、自然の偉大さが感じられるはずです。
【基本情報】
名称 | 太宗台 |
住所 | 釜山広域市 影島区 展望路 209 |
電話番号 | +82-51-405-2004 |
アクセス | 釜山地下鉄1号線南浦駅からタクシーで約20分 |
営業時間 | (3~10月)4:00~24:00(11~2月)5:00~24:00 |
料金 | 大人 3,000ウォン中・高校生 2,000ウォン子ども 1,500ウォン |
甘川文化村(カムチョンムナマウル)
山の斜面に所せましと建てられた家の数々。映画やドラマのロケ地にもたびたび登場し、話題になりました。カラフルな家々や狭い路地に描かれた壁画など、芸術性が感じられるスポットです。まるで絵本の中に入り込んだような感覚が楽しめます。ところどころに設置してあるフォトゾーンは撮影必須です!
【基本情報】
名称 | 甘川文化村 案内センター |
住所 | 釜山広域市 沙下区 甘内2路 203 |
電話番号 | +82-51-204-1444 |
アクセス | 釜山地下鉄1号線チャガルチ駅からタクシーで約5分 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
料金 | なし |
釜山観光2泊3日モデルコースで絶対に食べたい釜山の代表グルメ
釜山は海が近いので、新鮮な海産物がとてもおいしい都市です。ビーチ沿いはもちろん、韓国各地へ運ばれる有名な海産市場では獲れたての魚介類を堪能することができます。それだけではありません!釜山に行ったら絶対食べておきたい絶品グルメをチェックしておきましょう。
ミルミョン
釜山発祥のグルメであるミルミョン。特に、暑い夏につるっと食べたくなる冷麺です。冷麺とはいっても、一般的なネンミョン(冷麺)はそば粉やでんぷんが原材料ですが、ミルミョンは小麦粉から作られています。弾力の強いネンミョンよりも食べやすく、味もさっぱりしているのが特徴です。子どもからお年寄りまで楽しめる釜山の庶民の味です。
デジクッパ
釜山で絶対に食べたいグルメといえば、デジクッパ。豚肉をじっくり煮込んだスープ料理です。豚肉はとてもやわらかくて、口の中でホロッと溶けていきます。豚肉特有の臭みや脂っこさが全くなく、辛い食べ物が苦手な人でも安心。お好みで小皿に出されるコチュジャンやオキアミの塩辛を入れ、味を調整するのが現地の食べ方です。
釜山の中でも、一番の繁華街である西面(ソミョン)へ行くとデジクッパ通りがあります。24時間営業のお店が多いので、早朝や深夜でも利用できて便利です。
釜山観光でおすすめのアクティビティ・ツアー
釜山が初めての人や効率良く移動したい人には、観光ツアーがおすすめ。釜山の市内を巡る半日または1日観光ツアーの他に、グルメツアーやナイトツアーなども用意されています。
地下鉄や路線バスではなかなか行けない郊外の観光スポットにも案内してくれるので、とても便利。ほとんどの場合、日本語ガイドが付いているので安心です。特に貸切ツアーなら気兼ねなく釜山観光を楽しめます。
絶景もグルメも大満喫!釜山でしか出会えない最高の2泊3日モデルコース
※★マークがビジット釜山パスが使えるスポット
1日目:釜山のおいしいプリプリ海産物とB級グルメを堪能!
午前中:金海空港 到着
↓(路線バスで約1時間、または地下鉄で約1時間30分)
★11:00 龍頭山(ヨンドゥサン)公園
釜山へ来たら、まず訪れたいのがここ!釜山の象徴でもある釜山タワーがあり、天気が良ければ市街を一望できます。
↓(徒歩で約15分)
12:00 国際(クッチェ)市場でB級グルメの食べ歩き
龍頭山公園のふもとにあるのが、国際市場。釜山トップクラスの広さを誇り、食品から衣類、日用品、インテリアまで取りそろっています。その数なんと1,200店舗!
国際市場の楽しみ方といえば、食べ歩き!トッポッギやキムパプ(海苔巻き)、パジョン(チヂミ)など、韓国のB級グルメが味わえます。食後はぶらぶら散策してみましょう。現地でしか買えないレアアイテムが見つかるかもしれませんよ。
旅のポイント①:韓国の市場で買い物をするとき、不良品ではないかしっかりチェックしましょう。値段が安い分、品質が保証されていない商品もあります。あとで交換や返品ができないことも多いため、その場で商品を確認しましょう。
↓(徒歩で約10分)
15:30 伝統茶屋タへジョン(茶海庭)
歩き疲れたら、韓国伝統の茶屋でひと休み。伝統的な茶道具や急須が並べられた店内は、韓国らしい雰囲気たっぷり。韓国で古くから親しまれているナツメ茶や柚子茶、五味子茶などが味わえます。
↓(徒歩で約6分)
16:30 チャガルチ市場
釜山の近海で獲れた新鮮な海産物が並ぶチャガルチ市場。地元の人も多く訪れるにぎやかな場所です。日本では見たことのない魚や貝類がたくさん!見て歩くだけでも新世界が広がっています。韓国海苔やワカメ、塩辛など海産物の加工品も種類が豊富で、おみやげとしてもよく選ばれています。
夕食におすすめなのが、店先の海産物を選んでその場で調理してくれるシステム。お刺身や海鮮鍋など、新鮮な魚介はプリプリで食べ応え抜群!
↓(徒歩で約3分)
18:00 チャガルチクルーズ
釜山の海一帯を楽しめるクルーズ船。音楽演奏や講演ができるステージ、売店などの施設が整った大型客船です。釜山の海から眺める夕日は格別!所要時間は約1時間30分です。
↓(地下鉄で約15分)
20:00 釜山駅周辺のホテルに宿泊
2日目:高級チムジルバン体験と美しい夜景で心も体もリフレッシュ!
8:00 ホテルにて朝食
9:00 出発
↓(地下鉄で約1時間)
10:00 海雲台海水浴場 散策
ゆったりとした時間が流れる海を眺めながら、すがすがしい朝のウォーキング。
↓(徒歩で約15分)
★11:00 BUSAN X the SKY展望台
2020年にオープンした話題の展望台。地上100階の高さにあり、釜山の美しい海はもちろん、緑豊かな山や高層ビル群が一望できます。展望台の他に、レストランやカフェ、ショップなどがあります。音や映像を利用したメディアアートや光のショーなども楽しめます。
↓(徒歩で約10分)
12:30 ファングム チョゲグイ
釜山の海で食べたいのがチョゲグイ。炭火で焼く貝類のバーベキューです。ホタテやハマグリの他に、日本では食べられないめずらしい貝がテーブルに並びます。新鮮な貝のプリプリした食感が絶品です!
↓(地下鉄で約5分)
★14:30 新世界(シンセゲ)スパランド
韓国の有名なデパートといえば、新世界百貨店。その店内にある大人気のスパ施設です。韓国式サウナであるチムジルバンの他に、天然温泉や足湯、マッサージルーム、ネイルサロンなどが充実しています。黄土で作られたドーム状のサウナは温度別なっているので、熱いのが苦手な人でも安心。本格的な食事やカフェも楽しめるので、ゆったりと旅の疲れを癒すことができます。新世界グループなだけに、衛生面もトップクラス。チムジルバンが初めての人でも安心です。
旅のポイント②:スパ内で着用するパジャマとタオルは利用料に含まれています。
↓(タクシーで約9分)
17:00 広安里海水浴場
夜遅くまでたくさんの人でにぎわっています。広安大橋を眺めながら、釜山旅行の思い出を語りましょう!
↓(地下鉄で約30分)
19:00 浦項(ポハン)テジクッパ
西面のデジクッパ通りにある人気店。1941年創業で、特に肉の量が多くて食べ応え抜群!やさしい味のスープが人気の秘訣です。
↓
20:00 西面エリア 散策
食後は釜山一の繁華街、西面エリアを散策。路地には屋台が並び、夜遅くまで多くの人で活気あふれています。ぶらぶら歩くだけでも、韓国のエネルギッシュな夜の街を楽しめます。
↓
21:00 西面駅周辺のホテルに宿泊
3日目:釜山の絶景を巡って旅の思い出作り
8:00 ホテルにて朝食
9:00 出発
↓(地下鉄と路線バスで約1時間)
10:00 太宗台 散策
断崖絶壁に設置された遊歩道を歩いていくと、目の前に広がる美しい海は思わず息をのむほどの絶景!自然の偉大な力が肌で感じられます。
↓(路線バスで約40分)
12:40 ジェソンミルミョン
地元の人が足しげく通うミルミョンの名店。一度食べたら常連になると言われるほど。つるんとした食感が特徴の麺と、旨味たっぷりの特製スープの絶妙なバランスが人気の秘訣です。
↓(路線バスで約25分)
★14:00 甘川文化村
ところどころに壁画が描かれた細い路地を散策してみましょう。フォトゾーンでは、色鮮やかな村の景色を背景に記念撮影!
旅のポイント③:甘川文化村は細い路地が多いエリア。傾斜の急な上り坂も多いので、歩きやすい服装と靴で行きましょう。
↓(徒歩で約5分)
16:00 COFFEE IT HOUSE
ピンクの建物が目印のカフェ。店内には大きな窓に向かってカウンター席が並び、甘川文化村の全体が見渡せる特等席です。景色を眺めながら、釜山での旅行を振り返りましょう。
↓(路線バスと地下鉄で約1時間10分)
17:00 金海空港 到着
まとめ
いかがでしたか。釜山観光2泊3日モデルコースは、初めての人はもちろん、リピーターの人もソウル以外の旅行先としておすすめです。家族旅行やカップル、友達同士でも楽しめるポイントが満載!自然の恵みがあふれる釜山ならではの新たな魅力に出会えるはずです。